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お友達の四国の愛媛県松前(まつさき)の升田さんという歯医者さんが今、医療ボ
ランティアで気仙沼に入っておられます。朝、お電話をいただきました。
どうぞ、みなさん、転送、転載をお願いいたします。
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こんにちは、山元加津子と申します。
お友達の愛媛の松前の升田歯科医師さんが、今、気仙沼に口腔ケアと入れ歯などを
作ったりするボランティアに入っておられます。現場では長期に渡って、支援がどう
しても必要だとのこと。全国の歯科医師さん、歯科衛生士さんに、ぜひ、一週間ずつ
とかでもボランティアに来ていただいて、つなげていきたいとのこと。お気持ちのあ
る方はkatsu.54.viola@ezweb.ne.jp(升田先生の携帯のアドレスです)にメールをお
願いします。
先生は昨日は、食べることが難しくなって、やせてしまわれたおばあちゃんに口から
食べることの指導をされ、今日は入れ歯を作るんだとおっしゃっておられました。
それから、停電が多いので、そのときに吸痰が必要な方に情報をお知らせしてほしい
とのことです。
・大きい使い捨ての注射器をカテーテルにつないで、注射器を引くことで痰が吸引で
きます。
・注射器がないときは、ペットボトルの底にカテーテルが入る穴をふたつあけて、ひ
とつは深く差し込み、ひとつは浅く差し込みます。介護者が、片方のカテーテルを加
えて息で吸い込むと、痰がとれます。たまった痰は、ペットボトルの口をあけて、捨
てることができます。
升田先生はお声も枯れていて、どんなに毎日一生懸命しておられるかということに
胸がいっぱいになりました。どうぞどうぞお願いします。一週間ずつとかで、つない
でいくことができますように。多くの方にお知らせいただければ、歯医者さんや歯科
衛生士さんにも情報が届くと思います。お願いいたします。
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宮ぷーも気管切開をしていて、カニューレから、痰をよくとります。自分の力で今
はかなり出すこともできるようになっていますが、それでも、ごろごろし出すと、取
ります。前に自分で出すことができなかったときに、もし停電で痰がとれないような
ことがあったら、どんなに大変なことになるだろうと思うと、いま、そのまっただ中
におられる方のことを思います。どうぞ、多くの方にお知らせいただけたらありがた
いです。それから、歯磨きができなくて、口の中が汚れてくると、その痰が肺へ流れ
込んで肺炎を起こす可能性がすごくあるということは、宮ぷーが倒れたころから、実
際に感じてきたし、そのことにずっと気を遣ってきました。
とにかく口の中をきれいに保って置きたいと思って、しょっちゅう口の中を歯ブラ
シで磨いたり歯磨きティッシュできれいにしたりしてきました。そして、口の中に刺
激を送ることがとっても脳にいいということもわかって、いっそうていねいにしてき
たように思います。口がなかなかあかなくて、自分で口を開けておこうと思えば思う
ほど、がちっとかんでしまって、手がかまれてしまって、宮ぷーはそのことで、自分
の思い通りにならない身体で、人を傷つけてしまって、涙をぼろぼろ流していたとい
うことが何度もありましたが、「いいの、だいじょうぶだよ」と口の中をきれいにし
続けていたように思います。それは、時間や私の気持ちに余裕があったり、歯ブラシ
もきれいな水も、十分あったし、吸引することもできたからできたのです。
今、歯ブラシがなかったり、きれいなお水がなかったりすれば、ベッドに横になっ
て過ごしている方にとっては、それは命にかかわることだと思います。なんとか、歯
医者さん、歯科衛生士さん、升田先生にメールをしていただけたらなあと、自分が何
もできていないのに、本当に申し訳ない気持ちですが、お願い致します。
仙台のしげちゃんのメールです。
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しげです。原発のことを思うたび、玄奘三蔵の話を思い出します。三蔵法師様が天竺
へありがたいお経を取りに行く、旅の途中で、らい病の女の人に出会います。その人
は三蔵法師様に体中の膿を吸いとってほしいとお願いするのです。これから長い旅を
しなくてはいけない三蔵法師様なのに、その女の人の膿を口で吸いとってあげるので
す。当時は触れただけで伝染ると思われていた病気なのにです。するとその女の人
は、菩薩の姿にかわって、三蔵法師様にお経を下されました。それが「般若心経」
だったそうです。三蔵法師様はこの後の旅で死ぬようなめに何度もあうのですが、般
若心経をとなえると、そのたびに助かって、天竺からありがたいお経を持ち帰ること
ができたそうです。作った話なのだと思いますが、なにか大切なことを教えてくれる
話だと思いました。
原発の事故は、間違いなく神様が僕らにあたえた試練です。あしたのいい日のため
に、乗り越えなくてはいけない必ず必要なことに違いないと思うのです。危ないから
といって、日本を捨てて逃げ出したりしてはいけないのだと思います。これから原発
反対の機運は盛り上がって、原発を推進することは難しくなるでしょう。でも、原発
反対だけではなにか違っているような気がします。マザーテレサは、反戦運動に参加
してほしいとお願いされて、反戦運動には参加しません。平和運動なら参加しますと
おっしゃったとか。何かに反対するという姿勢は大きければ大きいほど反作用も大き
くなるのだそうです。かっこちゃんが言われているように、原発は感謝の気持ちで包
みこんであげなくてはいけないような気がします。東京電力のみなさんは、いま原発
の出す膿を一生懸命吸い取ってくださっているところですね。これを乗り越えたら
きっと、僕達をこのあと守ってくださるありがたい「般若心経」がくだされるような
気がしてなりません。
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しげちゃんいつも大切なことを教えてくださってありがとうございます。お友達が
「このごろは、原発のことのニュースが少なくなっているよ、けれど、収束したわけ
ではぜんぜんないんだよ。多くの方が毎日、私たちの命を守るために、働いてくだ
さっているんだよ」と言っておられました。私たちが使っているお水、電気、みんな
みんなどなたかのお力で届いていることを、私は考えもしないで、電気を使っていま
した。お水をつかっていました。それから、お国が守られていることも、何も考えて
いないで、毎日平安にすごしていたと思います。
私は、政治的なことや、いろいろな問題のことで、何に反対とかそんなことを思った
りしているのじゃなくて、ただ、何も知らずに、感謝の思いを持っていないでいたこ
とに涙がこぼれます。
管総理が絆という言葉で、世界のみなさんにお礼の言葉を新聞に載せられたことを知
りました。ところが、そのことでも、何か少しかもしれないけど、管総理が批判を受
けたりもしているとのこともうかがって、びっくりしました。私は涼さんが地震のと
きに、絵をネットに掲載されたときに、傷ついたというお話をされて、みなさんが、
そのときにたくさんのメールをくだったことを思い出しました。日本のお国を一生懸
命今、守って、世界との絆にも感謝すること。それは総理であっても、どなたであっ
ても、お一人お一人の気持ちや行っておられることに、誠実に受け止めて向き合って
いられたらなあと思いました。マザーテレサさんが、反戦運動はしません。平和運動
ならしますとおっしゃったことが、すごく心に響きました。なにかことに対して誹る
ことは、つらいことですね。もちろん反対だと思うことに自分の思いをちゃんと表す
ことは大切。けれど、その思いを伝えておられる人にお人柄まで非難することはして
いけないことだし、私もそんなことをしないでいたいと思いました。
あかねちゃんもまた大切なことを教えてくださっています。
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かっこちゃん、昨日から、大きな余震が、続いています。どんな時でも、「冷静」
で、あり、そして、「祈り」の中に、居なきゃね。地震のことは、専門家の方で無い
と分からない、本当に、「知らない」と言うのは、無知である。今まで、こんなに穏
やかで、のんびりした日本に、住んで、地震で、改めて、この国は、地震大国だと、
ふっと、目が覚めたような、そして、この日本には、原発が、沢山ある、外国の方か
ら見たら、本当にビックリされるだろう。地震の多い国に、沢山の原発が、作られた
こと。でも、あかねは、非難も批判も出来ない、今まで、こんなにも、電気を使い、
その電気の根源すら、ちゃんと、知らなかった。絶対に忘れちゃいけないんだ、阪神
淡路大震災のことも、ぜーんぶ、全ての事も、
日本人は、冷静である。と、外国の方は、言っておられる、そして、道路などの復興
も、とても早い、と、昨日のTVで、ちらっと見ました。だから、この日本は、素晴
らしい国なんだ。あかねは、「無知」であるが、この国が、大好き、産まれて来たの
が、1分1秒でも、違っていたら、このメルマガも、皆さんにも出逢う事も、無かっ
たかもしれない。この時代に生まれてきたのには、ちゃんと、意味があるのだろう。
原発の問題も、私達の時代では、解決できず、次の時代を、担う子供達に託さなくて
はいけないかもしれない、けれど、「日本は、素晴らしい国」と言う事は、ずっと、
伝えていかなきゃ、
だってね、生まれてくる事は、物凄く、壮大な物語の中から、人が、産まれる。その
いのちは、どれも、大切で、生まれると、また、壮大なストーリーが、始まる。そし
て、「いきる」こうして、いのちは、繋がっていくのだろう。本当に素晴らしい事だ
ね。今日は、夕方は、精神科の受診日です。みんな、どうしてるかな? 精神病が、
ある方の中には、とっても、この地震もそうだけど、全ての事を、受け止めるのが、
苦手な方も居られます。そして、こんな事を言っておられる方もいたよ、「自分は、
毎日、自死したい、って、考えているのに、何故?自分じゃなかったの?どうして、
津波や震災で、死ななきゃいけなかったの?」って、でも、「生きなきゃ」きっと、
神様は、「貴方は、あなたとして、生きて」と言っているんだよ。
今日も晴れています。でも、ちょっと、肌寒い、被災地が、晴れて、どうか、日の光
が、暖かくしてくださいますように。
宮ぷー、虹が、出たんだね、昨日は、愛知は、とっても空が、赤かったですよ。あ
かねも空を見ながら、「あー、夕日は、何を想っているのかなー?」とおはなしして
いました。。。。あかね
・・・・・
宮ぷーが思いを伝えられるようになった最初、私に何度も「ゆめかげんじつか」
「ゆめさめてほしい」「なにがほんとうなの?」とすがるように聞きました。その日
のことを思い出しました。私はそばにいて、何度も「全部本当だよ。全部本当に起き
たこと。でも、がんばれば治るよ」と言い続けていたなあと思います。もし、私が倒
れたのであれば、宮ぷーかあるいはどなたかが、同じように言い続けてくださったの
ではないかと思います。そんなことを思っていたときにお友達のともみちゃんが、坂
田明さんの文章を教えてくださました。
・・・・・・・
ジャズミュージシャン・坂田明さん
「生きていく役割 あなたにも!」
私たちは天変地異に対してはほとんど無力であり、大災害は非情にも、人知の予測
を上回った結果起こります。被災するという不条理は人類の誕生以来、地球上に断続
的に続いていることであります。地殻変動は地球誕生以来約46億年止まりません。
私も岩手県、宮城県の三陸沿岸の友人を捜しました。ある人は連絡がつかなくなり
ましたが、ある人たちは連絡がつきました。苦しみ、悲しみ、喜び、楽しめるのは
「生きている人だけ」であります。自然界は決して生きとし生けるものたちにいつも
やさしいわけではありません。しかし、天変地異が起こっても、太陽は出るし、津波
が全部持っていった荒涼とした町や村に、何事もなかったように星は輝き波は打ち寄
せてきます。不条理というほかありません。
苦しむ人は「苦しい」と叫び、巡り合えた人たちは「よかったよかった」と抱き
合って喜び、家族を失った人は嘆き悲しみ、捜している人は「早く見つけてあげた
い」と泣き、温かい芋煮を食べている人は泣きながら喜び、水道が出たといって喜
び、それをこちらは夕食時にテレビで見ては毎晩泣き、はては何もしてあげることが
ないといっては泣きと、いう人たちもいる有り様です。
しかし、この時を共に生きていることそれ自体が、被災した人も、そうでない人に
とっても、互いに大切な役割なのだと思います。もし、あなたが生きていなかったら
誰が被災した人の悲しみやつらさ、無念さを受け止めてあげられるのでしょうか?
被災しなかったことも役割なのです。生き残った人には、生き残ったことで次の世代
に命をつないでいく役割があります。起こったことを伝える役割もあります。無念に
も突如として命を奪われた人は「人間にはこれ以上の悲しみはないぞ」ということ
を、その人たちの尊い命で、生きているものへ重く伝えられました。 谷川俊太郎さ
んの書かれた詩に故武満徹さんが曲をつけた「死んだ男の残したものは」という歌が
あります。そのなかに「死んだかれらの残したものは、生きてるわたし、生きてるあ
なた、他には誰も残っていない」とあります。
生きているものが残らなければ、誰も残っていなくなる、ということではないで
しょうか。生きているものが明日に向かって生きなければ、亡くなった人たちは報わ
れようがなくなる気がします。そして誰が弔ってあげられるのでしょうか。
歌は続いて「死んだ歴史の残したものは、輝く今日と、また来る明日、他には何も
残っていない」と終わります。被災地に今日輝く太陽や星は、無常でも非情でもある
かもしれません。でも太陽が出なければ、星が輝かないと、希望はありません。そし
ていつものように明日が来るのです。明日が来なければ生きていけません。
成長して次の社会を支えていく子どもたちを誰が支えるでしょうか? 生き残った
大人が生き延びないと子どもたちは大人になれません。みんな生きていく上での役割
があります。あなたにも、あなたにも、あなたにも!
・・・・・・・
私は、この何日か、自分は東北へ出かけていくこともしないでいるし、思うばかり
で、何もできていないなあとそのことに心が痛かったです。けれど、坂田さんの文章
を読んで、いま、私がもし東北の方へボランティア休暇をいただいて出かけたとした
ら、宮ぷーのリハビリを毎日続けていくことができなくなります。そしたら、きっと
また後悔をしてしまう。自分のできることを精一杯続けていこうと思いました。それ
は東北のみなさんのことを何もしないのというのではなくて、きっとできることをし
ている今の状態でそれでいいのかなと思ったのです。まだよくわかりません。考え続
けようと思います。
今日病院へ行くと、宮ぷーが長い言葉をいくつにも分けてレッツチャットにいれて
いました。「かっこちゃんこのまえはころすなんてひどいことをいってごめんなさ
い。あのときはまだ、じぶんのからだがうごかいこともりかいしていなかった。こん
なによくしてくれてるのに、ほんとうにごめんなさい。このことをおもいかえすとこ
ころがつらくなる。かなしませてごめんなさい」「じぶんのこともごかいしてた」
「かっこちゃんにひどいことをいったときゆめとげんじつわからなかった」そう言っ
て、泣きそうにするのです。
ずっとずっと前のこと、宮ぷーがまだ、「ゆめかげんじつかわからない」と言って
いたときに、一度だけ急に怖い顔になって「ころす」と言ったことがありました。そ
の頃は、ベッドが夜中にうきあがってくるくるまわったり、外に知らない人がいて、
窓からのぞいていたり、幻聴と幻覚のようなものに悩まされてもいました。それか
ら、誰のことも本物かどうか信じられなかったりしたこともありました。
「ころす」と言ったときには、私が記憶しているのと宮ぷーが記憶しているのでは少
し違います。そのころは、MRSAにずっと感染していました。なんとかそこから抜け出
したくて、人体には悪い影響がない、強抗菌の消臭スプレーを教えていただいて、そ
れを使っていました。宮ぷーにも何度も、これは、消臭スプレーとして使うのじゃな
くて、菌を消してくれるんだよと言って、わたしの口の中にもスプレーをして(そう
しても大丈夫なのです)風邪から守ってくれるのだって・・・。と言って、宮ぷーの
体の上にもシュシューと使っていました。けれど、説明が足りなかったのか、そのと
きは、私が宮ぷーの痰とかおしっこの匂いがすると思ってしたと思ったのか、それと
も、やっぱり幻聴とか幻覚とかがあったのか、「ころす」と言いました。
私は驚いて、そして泣きました。「ころす」と宮ぷーに言われたことを嫌だから泣い
たのではないのです。いつもいつも優しい宮ぷーが、そんな言葉を使うのはどうして
だろうと思ったのです。宮ぷーが本当につらくて、さびしくて、誰のことも信じられ
ないほど不安で、本当にどうしていいかわからない中にいるんだと感じて、宮ぷーの
ことがいっそう大切に思えて、いとおしくて泣いたのです。その言葉に宮ぷーは一年
以上たった今も苦しんでいたのだと今日知りました。「宮ぷー、そんなに苦しまない
で、自分を責めないで。私はその言葉を聞いて、宮ぷーのことをいっそう大切にした
いと思ったよ。理由はわかる?」宮ぷーはびっくりした顔をして、首を振りました。
それくらいつらい中にいるんだってわかったからだよ。もうだから、忘れてね。その
言葉で苦しまないでね。でも、あの日もきっと今を築く石垣のうちの一個の日だよ。
大切な一日だよ。宮ぷーは、また泣きました。「ありがとう、ああよかった」と言っ
て泣きました。私はそんなにまで思っていたことを知らなくて、また涙が出ました。
かつこ